こんにちは、トイトブルクです!
本記事では、『技術英検3級』を受験する読者層に向けた書籍『工業英語ファーストステップ』について扱います。
『工業英語ファーストステップ』の概要はレビュー記事をご覧ください。
本記事では『工業英語ファーストステップ』の練習問題を独自に解説しております。本ブログは技術英検とは無関係です。著作権の都合上問題文は掲載できません。書籍をお手元にご用意の上、ご覧ください。
この記事ではUnit 1の練習問題を解説します。
問題1
英単語の意味を3択で選ぶ問題です。
(a) “balanced”に近いカタカナは「バランス」です。バランスは「平衡感覚」などの言葉として使います。正解は2です。
(b) “pivot”は「支点」という意味なので正解は3です。
「力点」は”power point”、「作用点」は”application point”です。「支点」は”support point”とも呼びます。
(c) “exert”は「~に力を働かせる」という意味で、正解は1です。
(d) “force”は「力」です。物理で$m a = F$という式を見たことがある方も多いかと思います。この$F$は”force”つまり「力」なので正解は2です。
(e) “movement”は「動き」です。”move”は「動く」ですから、そこから類推でき、正解は1になります。
問題2
文の前半と後半をつなぐ問題です。こういった問題では、まず文の構造を見ておきましょう。
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
- (a) 前半はSVです。(There is構文は第1文型に分類されます)
- (b) 前半はSVとなります。
- (c) 前半はSVです。”exerts”は他動詞なので、後に目的語Oが来ます。
- (d) 前半はSなので次にVが来ます。
- (e) 前半はSのみですので次にVが来ます。
- 選択肢1 名詞のみです。
- 選択肢2 動詞”call”の受動態”is called”の後に名詞が来ています。この文はもともとSVOCの文だったものが受動態になってSVCになっています。
- 選択肢3 “because” + SVCの構造になっています。
- 選択肢4 前置詞 + 名詞の構造です。
- 選択肢5 are + 前置詞 + 名詞の構造を取ります。
では英文の組み合わせを見ていきましょう。
(a) 前半がSVで第1文型の文が完成しています。そのため選択肢3または4が候補です。意味から考えて選択肢3が正解となります。
(b) 前半がSVで第1文型の文が完成しています。そのため選択肢3または4が候補です。(a)で選択肢3は使っているので選択肢4が正解になります。文意も問題ありません。
(c) 他動詞”exerts”の後には目的語Oが来ます。目的語になるのは選択肢1しかありません。
(d) 前半はSのみです。次にVが来るので、候補は選択肢2または5になります。意味を考えると、選択肢5が正解です。
(e) 前半はSのみです。次にVが来るので、候補は選択肢2または5になります。意味を考えると選択肢2が正解です。
問題3
英文の空所補充の問題です。選択肢の品詞を見ておきましょう。
- 選択肢1 “direction”は名詞です。
- 選択肢2 “there”は副詞になります。
- 選択肢3 “from”は前置詞です。
- 選択肢4 “same”は形容詞になります。
- 選択肢5 “front”は名詞です。
(a) 空欄の後に”the pivot”という名詞が来ますから、直前に来るのは前置詞しかありえません。選択肢3. fromが正解です。
(b) 空欄の直前が”the”、直後が”turning force”ですから、空欄は形容詞になります。選択肢4. sameが正解です。
(c) 空欄の直前は”a clockwise”ですから、空欄は名詞が来ます。選択肢1・5が候補です。”clockwise”は「時計回りの」ですから、空欄には選択肢1. directionが来ます。
“clockwise”「時計回りの」⇔”counterclockwise”「反時計回りの」
(d) 空欄の直前は前置詞の”in”ですから、空欄は名詞しか来ません。選択肢5. frontが正解です。”in front of”「~の前に」という熟語を知っていれば即答できると思います。
(e) 空欄を除いても文は成立するので空欄には副詞が来ます。選択肢2. thereが正解です。
問題4
日本語の英訳を3択で選ぶ問題です。
(a) 「動く」ですから選択肢3が正解になります。
(b) 「左」を表す選択肢2が正解です。
(c) 「メートル」は選択肢2が訳になります。単位は英単語としてスペルアウト(つづりを書ける)できるようにしておきましょう。
(d) 選択肢1が正解です。”three”は「3」という数字、”third”は「3番目」という序数ですので、区別できるようにしましょう。
(e) 選択肢1が正解となります。”weight”は「体重」という名詞、”heavy”は「重い」という形容詞です。品詞を区別しておきましょう。
工業英語ファーストステップ Unit 1:まとめ
- 英単語の意味を覚えていない場合はカタカナや派生語から推測
- 文の要素(SVOC)を書き出す→文法から選択肢を絞る→意味から最終判断
- 空欄と選択肢の品詞を整理→文法・意味から判断
- 選択肢の品詞や意味から判断
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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