こんにちは、トイトブルクです!
本記事では、『技術英検3級』を受験する読者層に向けた書籍『工業英語ファーストステップ』について扱います。
『工業英語ファーストステップ』の概要はレビュー記事をご覧ください。
本記事では『工業英語ファーストステップ』の練習問題を独自に解説しております。本ブログは技術英検とは無関係です。著作権の都合上問題文は掲載できません。書籍をお手元にご用意の上、ご覧ください。
この記事ではUnit 8の練習問題を解説します。
問題1
英単語の意味を3択で選ぶ問題です。
(a) “canal”は「水路」なので正解は選択肢3です。
(b) “movable”は「可動の」なので正解は選択肢1です。”move(動く)”+”able(可能な)”と考えれば連想できます。
(c) “span”は「支間」なので正解は選択肢1です。
(d) “parallel”は「平行の」なので正解は選択肢3です。
(e) “upward”は「上方へ」なので正解は選択肢1です。
問題2
空欄に適切な語を入れる問題です。選択肢がすべて前置詞であることにお気づきでしょうか。
(a) “bridges”は”rivers”を「覆う」ので選択肢1. overです。
(b) 塔が複数あり、間にある支間全体を持ち上げます。選択肢5. betweenが正解です。難しく感じたら後回しにしましょう。
(c) “parallel to ~”で「~と平行な」という意味です。選択肢3. toが正解です。書籍の解答は5と書いてありますが、間違いでしょう。
(d) 1本の腕が「付いた」跳ね上げ橋、という意味なので選択肢1. withが正解です。
(a) “at an angle”で「斜めに」です。選択肢2. atが正解です。
問題3
英文を正しく訳している選択肢を選ぶ問題です。
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
- 文の構造(SVOC)を把握する
- メイン構造を訳す
- 自分で直訳してみる
- 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す
(a)
- S=The bridge
- V=has
- O=towers
that=主格の関係代名詞
- V’=can raise
- O’=the entire span
- M’=between them
- M’2=by means of counterbalances and electric moters
文のメインの構造部分を訳してみます。「その橋には塔がある」
主語と動詞が一致していませんので、選択肢3は間違いです。
全体を直訳すると選択肢1と2で迷うと思いますが、関係代名詞の使い方から考えて正解は選択肢1となります。
理由の詳細は以下をご覧ください。
関係代名詞は直前にカンマがあるかどうかで意味が変わります。
カンマなし(制限用法)
“Tom has two sons who are doctors.”
「トムには医者である2人の息子がいる。」
(医者ではない他の息子がいる可能性がある)
カンマあり(非制限用法)
“Tom has two sons, who are doctors.”
「トムには2人の息子がおり、2人とも医者である。」
(医者ではない2人の息子はいない)
「制限用法」に制限と言う言葉が入る理由は以下の通り。
カンマなしの用法の例では”sons who are doctors”と表現することにより、「医者である息子」と制限を付けています。
このように、カンマなしの関係代名詞により制限の意味合いを加えられます。
(b)
- S=It
- V=pivots
- O=the span
- M=on a pier
so that=「~するように」
- S’=the bridge
- V’=can swing
- M’1=open
- M’2=parallel to the river or canal
文のメイン部分を訳してみます。「それはスパンを旋回させる」
上記の訳から、選択肢1は「スパンが旋回する」、選択肢2は「スパンが旋回して開く」の部分がおかしいとわかります。
文全体の直訳が正解の選択肢3です。
問題4
日本語の英訳を3択で選ぶ問題です。
(a)「具合の悪い」ですから選択肢1が正解になります。
(b)「切れている」は選択肢1が正解です。
(c)「通過する」は選択肢2が正解です。
(d)「船舶」は選択肢2が正解です。
(e)「全体の」は選択肢3が正解です。
工業英語ファーストステップ Unit 8:まとめ
- 英単語の意味を覚えていない場合はカタカナや派生語から推測
- 文の要素(SVOC)を書き出す→文法から選択肢を絞る→意味から最終判断
- 空欄と選択肢の品詞を整理→文法・意味から判断
- 選択肢の品詞や意味から判断
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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