こんにちは、トイトブルクです!
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、工業英検4級第115回(2018年5月)の問題Iを扱います。
なお、「技術英検3級」と「工業英検4級」はほぼ同内容の試験です。
技術英検3級 配点 問題I
「技術英検3級」における問題Iの配点は70点です。1問10点×7問=70点になります。
問題Iは英文和訳です。
幸い解答は4択の選択式なので、完全な訳ができなくても答えを導くことは可能です。
個別の問題に入る前に、解法の流れを見ておきましょう。
- 文の構造(SVOC)を把握する
- メイン構造を訳す
- 自分で直訳してみる
- 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
上の解答手順を参考にしながら、個別の問題に入っていきましょう。
問題(a)~(g)の解説
(a)
- S = Average temperatures
- V = have been climbing
- M = over the past few decades
ポイント1:現在分詞の意味
現在分詞の意味は「過去から現在に渡って~している」です。
ポイント2:over<期間>
over <期間> → 「~の期間」
ポイント3:decade
decade「十年」
以上より、正解は選択肢1です。
(b)
- M = In this process
- S = impurities
- V = are filtered out
ポイント1:impurityの意味
impurity「不純物」= im「不」+ purity「純物質」
ポイント2:filter outの意味
filter out「ろ過する」
以上2点より正解は選択肢4です。
(c)
- S = The solar system
- V = is
- C1 = the sun
- and
- C2 = the objects traveling around it
ポイント1:文構造の把握
文構造を正しく捉えましょう。
本文はSVCの構文で、Cは上記のC1とC2をandで接続したものです。
traveling around itはthe objectsに係る現在分詞。
ポイント2:solar systemの意味
solar system「太陽系」
以上より、選択肢2が正解となります。
(d)
- S = The strength of a cable
- V = is
- M1 = directly
- C = proportional
- M2 = to its cross-sectional area
ポイント1:文構造の把握
A is (directly) proportional to B「AはBに正比例する」
⇔A is inversely proportional to B「AはBに反比例する」
ポイント2:cross-sectional areaの意味
cross-sectional area「断面積」
- cross「直交する」
- sectional「断面の」
- area「面積」
以上より、選択肢4が正解となります。
(e)
- 命令文のためSは省略
- V = Do not replace
- O = parts
- M = with the power cord connected
ポイント:with O Cの構文
with O C「OがCの状態で」
Cが過去分詞の場合「OがCされている状態で」となります。
本問では
- O’ = the power cord
- C’ = connected
だから、「電源コードが接続されている状態で」という意味です。
以上を押さえた和訳が正解の選択肢1です。
(f)
- S = pushing the emergency button by mistake
- V = sets off
- O = an alarm bell
ポイント1:the emergency button
the emergency button「非常ボタン」
ポイント2:by mistakeが係る先
by mistakeはpushに係ります。
もし選択肢1や2のように、「間違えて警報ベルが鳴る(止まる)」の意味になるなら、by mistakeは文末にくるはず。
ポイント3:set off
set off「~を作動させる」
人によってはoffにつられて「止まる」の意味と考えるかもしれません。
迷った場合「非常ベルを押すと警報ベルがどうなるのか」を一般常識から判断したい。
通常は警報ベルが「鳴る」と考えるのが自然でしょう。
技術英検では一般常識からかけ離れた意味の英文は出てきません。
以上より正解は選択肢3です。
(g)
- S = The automobile tires
- V = were worn out
- M = by friction
ポイント1:were out
were out A「Aを摩耗させる」
ポイント2:friction
friction「摩擦」
以上を押さえた和訳が選択肢2です。
工業英検4級 第114回 問題I:まとめ
- まずは文構造を把握しよう
- メイン構造の訳だけで解答できる問題も多い
- 英文を直訳して、合致する選択肢を選ぶ
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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