【技術英検3級】第114回 問題I オリジナル解説

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アイキャッチ:技術英検3級 第114回 問題I

こんにちは、トイトブルクです!

「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?

受験者A

この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!

そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。

過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。

管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、

トイトブルク

解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・

となることが多々ありました。

ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。

  • 工業英検3級(技術英検2級相当)
  • 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)

そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。

解説を読んでいただければ、

受験者B

そうか!このように問題を解けばいいんだ!

と感じていただけるでしょう。

技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。

本記事では、工業英検4級第115回(2018年5月)の問題Iを扱います。

なお、「技術英検3級」と「工業英検4級」はほぼ同内容の試験です。

目次

技術英検3級 配点 問題I

「技術英検3級」における問題Iの配点は70点です。1問10点×7問=70点になります。

技術英検3級 旧配点:問題I

問題Iは英文和訳です。

幸い解答は4択の選択式なので、完全な訳ができなくても答えを導くことは可能です。

個別の問題に入る前に、解法の流れを見ておきましょう。

適切な和訳を選ぶ問題の解法
  1. 文の構造(SVOC)を把握する
  2. メイン構造を訳す
  3. 自分で直訳してみる
  4. 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す

文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。

  • S:主語
  • V:動詞
  • O:目的語
  • C:補語
  • M:補助的な要素

上の解答手順を参考にしながら、個別の問題に入っていきましょう。

問題(a)~(g)の解説

(a)

文構造の把握
  • S = Average temperatures
  • V = have been climbing
  • M = over the past few decades

ポイント1:現在分詞の意味

現在分詞の意味は「過去から現在に渡って~している」です。

ポイント2:over<期間>

over <期間> → 「~の期間」

ポイント3:decade

decade「十年」

以上より、正解は選択肢1です。

(b)

文構造の把握
  • M = In this process
  • S = impurities
  • V = are filtered out

ポイント1:impurityの意味

impurity「不純物」= im「不」+ purity「純物質」

ポイント2:filter outの意味

filter out「ろ過する」

以上2点より正解は選択肢4です。

(c)

文構造の把握
  • S = The solar system
  • V = is
  • C1 = the sun
  • and
  • C2 = the objects traveling around it

ポイント1:文構造の把握

文構造を正しく捉えましょう。

本文はSVCの構文で、Cは上記のC1とC2をandで接続したものです。

traveling around itはthe objectsに係る現在分詞。

ポイント2:solar systemの意味

solar system「太陽系」

以上より、選択肢2が正解となります。

(d)

文構造の把握
  • S = The strength of a cable
  • V = is
  • M1 = directly
  • C = proportional
  • M2 = to its cross-sectional area

ポイント1:文構造の把握

A is (directly) proportional to B「AはBに正比例する」

⇔A is inversely proportional to B「AはBに反比例する」

ポイント2:cross-sectional areaの意味

cross-sectional area「断面積」

  • cross「直交する」
  • sectional「断面の」
  • area「面積」

以上より、選択肢4が正解となります。

(e)

文構造の把握
  • 命令文のためSは省略
  • V = Do not replace
  • O = parts
  • M = with the power cord connected

ポイント:with O Cの構文

with O C「OがCの状態で」

Cが過去分詞の場合「OがCされている状態で」となります。

本問では

  • O’ = the power cord
  • C’ = connected

だから、「電源コードが接続されている状態で」という意味です。

以上を押さえた和訳が正解の選択肢1です。

(f)

文構造の把握
  • S = pushing the emergency button by mistake
  • V = sets off
  • O = an alarm bell

ポイント1:the emergency button

the emergency button「非常ボタン」

ポイント2:by mistakeが係る先

by mistakeはpushに係ります。

もし選択肢1や2のように、「間違えて警報ベルが鳴る(止まる)」の意味になるなら、by mistakeは文末にくるはず。

ポイント3:set off

set off「~を作動させる」

人によってはoffにつられて「止まる」の意味と考えるかもしれません。

迷った場合「非常ベルを押すと警報ベルがどうなるのか」を一般常識から判断したい。

通常は警報ベルが「鳴る」と考えるのが自然でしょう。

技術英検では一般常識からかけ離れた意味の英文は出てきません。

以上より正解は選択肢3です。

(g)

文構造の把握
  • S = The automobile tires
  • V = were worn out
  • M = by friction

ポイント1:were out

were out A「Aを摩耗させる」

ポイント2:friction

friction「摩擦」

以上を押さえた和訳が選択肢2です。

工業英検4級 第114回 問題I:まとめ

問題Iを解くポイント
  • まずは文構造を把握しよう
  • メイン構造の訳だけで解答できる問題も多い
  • 英文を直訳して、合致する選択肢を選ぶ

最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。

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この記事を書いた人

埼玉県在住の男性。
色々な物事を解説することが好き。

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