こんにちは、トイトブルクです!
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、工業英検第115回(2018年5月)の問題IIIを扱います。
なお、「技術英検3級」と「工業英検4級」はほぼ同内容の試験です。
問題IIIの傾向・対策
問題IIIは前半と後半のフレーズを組み合わせる問題で、配点は1問3点×5問=15点です。
問題が5題に対して選択肢が5つ。1か所間違えると自動的にもう1か所間違えてしまいます。
英文の前後をつなぐ問題の解法は以下の通りです。
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
以下、問題の解説に入っていきます。
問題IIIの解説
(a)~(e)の文の要素
(a)
- S = Radar and fishfinders
- V = are
- C = electronic appliances
(b)
- S = Dipping ~
- 動名詞Dipping
- O’ = a zinc plate
- M = in diluted hydrochloric acid
(c)
- S = The fossil
- 関係代名詞(目的格)that
- S’ = he
- V’ = found
- M’ = coincidentally
(d)
- S = We
- V = find
- O = it
- C = hard
- it = to不定詞
- V’ = predict
- M’ = exactly
(e)
- S = He
- V = is
- C = a specialist
1~5の文の要素
1.
- V = was recognized
- M = as a new species of dinosaur
- when節
- S1‘ = heavy typhoons
- V1‘ = will come
- where節
- S2‘ = they
- V2‘ = will cause
- O2‘ = damage
3.
- 現在分詞utilizing
- O’ = wave reflection
- 関係代名詞(主格)who
- V’ = has conducted
- O’ = many cardiac transplantations
5.
- V = generates
- O = gaseous hydrogen
(a)の解答
前半で文が成り立つので、文法的に後半の候補は2か3に絞られます。
前半の「レーダー」と後半の「電波の反射」の関連性を考えると、正解は3です。
(b)の解答
前半部全体が主語Sなので、文法的に1か5があり得ます。
- zinc「亜鉛」
- diluted hydrochloric acid「希塩酸」
- hydrogen「水素」
のつながりを考えると、正解は5です。
(c)の解答
前半部全体が主語S。5は(b)の解答なので、文法的に見て1が正解です。
fossil「化石」とdinosaur「恐竜」の繋がりも文脈に合います。
(d)の解答
前半が動詞predictの目的語が必要です。
2のwhen節(いつ~するか)とwhere節(どこで~するか)が目的語を考えると、2が正解だと判断できます。
- S = We
- V = find
- O = it
- C = hard
- it = to不定詞
- V’ = predict
- M’ = exactly
- O1‘ = when heavy typhoons will come
- and節
- O2‘ = where they will cause damage
predictの目的語はwhen節とwhere節の2つです。
「私たちはいつ強い台風がやってくるか、またどこに台風が被害をもたらすかを予測することは難しいとわかる」
(e)の解答
前半はa specialistで終わるので、後半は主格の関係代名詞に繋がります。
正解は4です。
技術英検3級 第115回 問題III:まとめ
- 文の前半・後半を構造把握する
- 文法的に成立する組み合わせを絞り込む
- 最後に文の意味から判断する
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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