こんにちは、トイトブルクです!
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、工業英検4級第120回(2019年7月)の問題Iを扱います。
なお、『技術英検3級』と『工業英検4級』はほぼ同内容の試験です。
技術英検3級 配点 問題I
「技術英検3級」における問題Iの配点は70点です。1問10点×7問=70点になります。
問題Iは英文和訳です。
幸い解答は4択の選択式なので、完全な訳ができなくても答えを導くことは可能です。
個別の問題に入る前に、解法の流れを見ておきましょう。
- 文の構造(SVOC)を把握する
- メイン構造を訳す
- 自分で直訳してみる
- 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
上の解答手順を参考にしながら、個別の問題に入っていきましょう。
問題(a)~(g)の解説
(a)
文構造の把握
- S=A hospital
- M=usually
- V=requires
- O=consent from a patient
- M=before an operation
メイン構造の訳
「病院は患者からの同意を必要とする」この訳に合致するのは選択肢3. のみです。
全体を直訳したものが選択肢3. になります。
(b)
文構造の把握
- S=A chemical compound
- V=is made up of
- O=two or more elements
メイン構造の訳
本問のポイントは3つ。
- chemical compound(化合物)
- be made up of(~から成り立つ)
- two or more(2つまたはより多くの→2つ以上の)
以上のポイントを押さえている訳は選択肢4. のみです。
- be made up of
- consist of
- be composed of
- comprise
は同一の表現なので覚えておきたい。
(c)
文構造の把握
- S=The substance
- M1=which T. Wilson discovered in 1980
- M2=hardly
- V=absorbs
- O=ultraviolet light
和訳のポイントは以下の3つ。
- 関係代名詞の制限用法と非制限用法
- hardlyの訳
- ultravioletの訳
関係代名詞は直前にカンマがあるかどうかで意味が変わります。
カンマなし(制限用法)
“Tom has two sons who are doctors.”
「トムには医者である2人の息子がいる。」
(医者ではない他の息子がいる可能性がある)
カンマあり(非制限用法)
“Tom has two sons, who are doctors.”
「トムには2人の息子がおり、2人とも医者である。」
(医者ではない2人の息子はいない)
「制限用法」に制限と言う言葉が入る理由は以下の通り。
カンマなしの用法の例では”sons who are doctors”と表現することにより、「医者である息子」と制限を付けています。
このように、カンマなしの関係代名詞により制限の意味合いを加えられます。
- hardlyは「ほとんど~ない」(準否定)
- ultraviolet = ultra(超) + violet(紫)
- ultraviolet(紫外線) ⇔ infrared(赤外線)
全体の直訳
全体を意訳したものが正解の選択肢3. です。
(d)
文構造の把握
- M1=Sometimes
- S=an experiment
- V=proves
- O=something
- M2=other than + what節
- S’=the researcher
- V’=intends
和訳のポイント
- sometimes (ときには~ことがある)
- other than (~と異なる)
以上のポイントを押さえた和訳が正解の選択肢1. です。
(e)
文構造の把握
- S=The alloy
- V=was ~ treated
- M1=thermally
- M2=to improve its properties
和訳のポイントは以下の2つ。
- be thermally treated
- to 不定詞
be thermally treated
thermallyは「熱的に」という副詞。
よってbe thermally treatedは「熱的に処理された」→「熱処理された」
to不定詞
to不定詞は「~するために」
和訳と解答
以上のポイントを押さえた和訳が正解の選択肢1. です。
(f)
文構造の把握
- S=Some foods
- V=are
- C=more nutritious
- M=when cooked
和訳のポイントは以下の3点です。
- some (~ものもある)
- nutritious (栄養価が高い)
- when cooked = when they are cooked (主語+be動詞は省略可能)
以上のポイントを押さえた和訳が、選択肢4. です。
(g)
文構造の把握
- S=A solution
- M1=containing silver ions
- V=was poured
- M2=into the Erlenmeyer fla
和訳のポイントは以下の2点です。
- containingの訳
- was poured intoの訳
- containは「~を含む」です。
- よって”containing silver ions”は”A solution(溶液)”を修飾します。
- “pour A into B”は「AをBに注ぐ」の意味です。
- 受動態にすると、”A is poured into B”「AはBに注がれる」となります。
- 本問では受動態の文を能動態にして訳しています。
訳と正解
以上2点を押さえた和訳が選択肢4. です。
【技術英検3級】第120回 問題I:まとめ
- まずは文構造を把握しよう
- メイン構造の訳だけで解答できる問題も多い
- 英文を直訳して、合致する選択肢を選ぶ
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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