こんにちは、トイトブルクです!
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、工業英検4級第121回(2019年11月)の問題IIを扱います。
なお、「技術英検3級」=「工業英検4級」と考えて差し支えありません。
問題IIの配点
問題IIでは英単語の和訳が15題出題されます。配点は1問2点×15問=30点です。
できるだけ多くの単語を正解できるようにしたいところ。
解答は3択なので、完全な訳ができなくても答えを導けます。
また問題の和訳が分からなくても、選択肢から逆算するなどして解答可能です。
以下の解説では、できるだけ丸暗記にならないように配慮しています。
選択肢の英訳は一覧表にしてありますので、参照してください。
問題(a)~(o)の解説
(a) decimal
選択肢を見ると1. 小数、2. 変数、3. 二進数、のように「~数」が候補です。
『技術英検3級』の問題IIでは、似たような選択肢を並べて受験者を惑わすことがよくあります。
この問題の場合は「二進数」が候補から外れることが分かれば、2択に絞れます。
「二進数」は”binary number”です。”bi-“は「二つの」という接頭辞です。
二か国語を話せる人を「バイリンガル(bilingual)」と言いますね。この「バイ」も”bi-“が由来です。
結論から言えば“decimal”は「小数」なのですが、”decimal”には「十進数」という意味もあります。
「小数」は”decimal fraction”ともいい、「十進数の分数」を意味します。
たとえば0.15=15/100ですから、「分数」が十進法なのですね。
2. の「変数」は”variable”で”vary(変化する)”に接尾辞”-able(可能な)”が付いたものです。
以上より、選択肢1. 小数が正解です。
(b) license
“license”をカタカナ読みすると「ライセンス」となります。
“driver’s license”なら、「運転免許」なので、そこから連想できるでしょうか。
選択肢1.の「人権」は”human rights“のように複数形にすることが一般的です。
「人権」には複数の権利が含まれているからです。
「規範」は”norm”ですが、カタカナの「ノルマ」の意味で使われるとは限りません。
以上より、選択肢2. 免許が正解です。
(c) alternately
単語の意味を知っていれば答えられますが、知らない場合は選択肢を英訳できるか試しましょう。
「均等な」が”equal”であることが分かれば、「均等に」は”equally”と判断できます。
「定期的な」は”regular”です。日本語でも「部活のレギュラー選手」のような表現で使います。
「定期的に」は”equally”となります。
以上より、正解は選択肢2. 定期的にです。
(d) wrench
選択肢の単語は日本語ではおなじみですが、英単語では意外と知らない方が多いでしょう。
“wrench”は選択肢2. スパナです。
「スパナ」はアメリカ英語では”wrench”、イギリス英語では”spanner”となります。
(e) exception
“exception”は技術英語というより、高校レベルの一般用語です。選択肢2. 例外が正解です。
(f) exposure
技術英検らしい単語の出題です。一般的な英語ではあまりなじみがないでしょう。選択肢2. 露光が正解です。
(g) protection
この単語は技術英語でも一般英語でも出てきます。
「安全な」が”safe”なので、選択肢「3. 安全」は”safety”です。よって選択肢3. は除外できます。ただ、できればこの単語は覚えておきたいところ。
選択肢2. 保護が正解です。
(h) expand
この単語も技術英語・一般英語ともに出てきます。このレベルの単語は何とか解答したい。
選択肢1. 広げるが正解です。
(i) coarse
“coarse”は技術英語で出てくる単語です。一般英語ではなじみがないかも。
ただ、「2. 細い」が”thin”、「3. 鈍い」が”dull”と解れば解答できます。選択肢1. 粗いが正解です。
(j) flu
“flu”と短縮形で出題されるとわかりにくいかもしれません。
“flu”は”influenza”のことです。正式名称で書かれれば解ると思います。
選択肢2. インフルエンザが正解です。
(k) refer
技術英語というより一般英語に属す英単語。意外と一般英語が出題されることもあります。
選択肢3. 参照するが正解です。
(l) standard
「スタンダード」とカタカナ読みできれば判断できるでしょう。選択肢1. 標準的なが正解です。
(m) blade
この単語も「ブレード」とカタカナ読みできれば判断しやすくなります。選択肢1. 刃が正解です。
(n) objective
どちらかといえば一般英語の単語です。「2. 対象」が”target”と解れば選択肢2. は除外できます。
選択肢3. 目的が正解です。
(o) sea level
“level”という単語は「水平な」「~面」という意味があります。
選択肢1. 海水面が正解です。
選択肢3. 「海水度」という単語は『ジーニアス和英辞典 第3版』『理化学辞典 第5版』に記載されていませんでした。
「海水温度」なら”sea temperature”となります。
選択肢の英訳
番号 | 選択肢1 | 選択肢2 | 選択肢3 |
---|---|---|---|
(a) | decimal | variable | binary number |
(b) | human rights | license | norm |
(c) | equally | alternately | regularly |
(d) | file | wrench | pliers |
(e) | proof | expectation | exception |
(f) | polarization | fluorescence | exposure |
(g) | proof | protection | safety |
(h) | expand | convert | lift |
(i) | coarse | fine | dull |
(j) | influence | flu(influenza) | inflation |
(k) | demand | update | refer |
(l) | standard | ideal | worldwide |
(m) | blade | shaft | joint |
(n) | recommendation | target | objective |
(o) | sea level | the amount of salt | sea temperature |
第121回 問題II オリジナル解説:まとめ
- 英単語が分からない場合、カタカナ読みでピンとくることもある
- 選択肢が英訳できれば解答を絞り込める
- 一般英語の単語から出題されることも多い
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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