こんにちは、トイトブルクです!
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、工業英検4級第122回(2020年1月)の問題Iを扱います。
なお、「技術英検3級」と「工業英検4級」はほぼ同内容の試験です。
技術英検3級 配点 問題I
「技術英検3級」における問題Iの配点は70点です。1問10点×7問=70点になります。
問題Iは英文和訳です。
幸い解答は4択の選択式なので、完全な訳ができなくても答えを導くことは可能です。
個別の問題に入る前に、解法の流れを見ておきましょう。
- 文の構造(SVOC)を把握する
- メイン構造を訳す
- 自分で直訳してみる
- 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
上の解答手順を参考にしながら、個別の問題に入っていきましょう。
問題(a)~(g)の解説
(a)
文構造の把握
- S=A lot of evidence
- V=suggests
- O=that節
- S’=loud noise
- V’=can affect
- O’=our health
メイン構造の訳
「多くの証拠が~ということを示唆している」この訳に合致するのは選択肢4. のみです。
一応that節の中を検討しておきましょう。「大きな騒音は私たちの健康に悪影響を与えることがありえる」
“affect”は(悪い)影響を与えるという意味で、”can”は「可能性がある」という意味で使われています。
以上より、選択肢4. が正解です。
(b)
文構造の把握
- S=This type of alloy
- V=is
- M1=twice
- M2=as
- C=strong
- M3=as any steel now available
メイン構造の訳
本問のポイントは”twice as strong as”という比較表現です。”as ~ as”で比較しているのは以下の2つ。
- “This type of alloy(この種の合金)”と
- “any steel now available(現在入手できるあらゆる鋼鉄)”
“now available”は”steel”を後ろから修飾しています。”twice”は「2倍の」という意味です。
「この種の合金鋼は現在入手できるどの鋼鉄の2倍強い」
文の意訳
文全体を意訳したものが、正解の選択肢1. になります。
(c)
文構造の把握
- M=After the installation
- Sは命令文のため省略
- V=turn on
- O=the machine
- to不定詞
- V’=check
- O’=whether節
- S”=it(the machine)
- V”=works
メイン構造の訳
「機械を作動させてください」この時点で正解は選択肢1. と解ります。
全体の直訳
“After the installation”は「設置後は」
to不定詞は「~してから・・・する」と前から後ろに訳すことが多く見受けられます。
“check whether it works”→「それ(機械)が動作するかを確認してください」
以上より直訳は「設置後は、機械を作動させて機械が動作するかを確認してください」です。
全体の意訳
以上を意訳したものが正解の選択肢1. になります。
(d)
文構造の把握
- S=The scientist
- V=studied
- O=the interaction
- M=between magnetic field and electric field
メイン構造の訳
“interaction”が「相互作用」と解れば即答できます。
“inter-“は「~間の」という接頭辞、”action”は「作用」です。このように、接頭辞が解れば単語の意味が推測しやすくなります。
以上より、選択肢4. が正解です。
(e)
文構造の把握
- S=The viscosity of a liquid
- V=decreases
- as節
- S’=the temperature
- V’=increases
メイン構造の訳
選択肢が似通っています。こうした場合、「違う部分」に注目しましょう。
「粘度」と「密度」、「上がる」と「下がる」、「増加する」と「低下する」が違います。
本問はこれらの単語を知っているかが勝負です。
- “viscosity”は「粘度(粘り気)」
- “density”は「密度」
- “increase”は「上がる」
- “decrease”は「下がる」
技術英語ではよく出てくる単語なので覚えておきましょう。正解は選択肢2. です。
(f)
文構造の把握
- S=The plastic
- thatは主格の関係代名詞
- V=decomposes
- M=naturally
メイン構造の訳
「プラスチックは自然に分解する」”decompose”が難しい単語ですが、本問では知らなくても正解できます。
上の訳から、正解の候補は選択肢1. と4. です。
全体の直訳
関係代名詞の後の部分を見ると次のようになります。「(プラスチックは)その研究室によって発見された」
以上より、全体の直訳は「その研究室によって発見されたプラスチックは、自然に分解する」となります。
全体の意訳
「その研究室によって発見された」→「その研究室が発見した」と考えて意訳したものが、正解の選択肢4. になります。
(g)
文構造の把握
- as節
- S1‘=evidence
- V1‘=is gathered
- M1‘=to support a hypothesis
- and節
- S2‘=it(a hypothesis)
- V2‘=becomes accepted
- M2‘=in the scientific world
- S=the hypothesis
- V=is referred to
- M=as a theory
メイン部分の訳
“refer to A as B”は「AをBと呼ぶ」です。受け身にすると”A is referred to as B”「AはBと呼ばれる」となります。よってメイン部分の直訳は「仮説は理論と呼ばれる」です。
この時点で正解は選択肢1. です。
全体の直訳
as節の中は次のような構造です。as 文1 and 文2, ~
ここで
- 文1=evidence is gathered to support a hypothesis
- 文2=it becomes accepted in the scientific world
です。
- 文1は「証拠が仮説を支持するために集められる」
- 文2は「それ(仮説)が科学界で受け入れられるようになる」
文2について文法的な補足をひとつ。”becomes”は”is”と同様に受け身の文に使われます。
- “is accepted”→「受け入れられる」
- “becomes accepted”→「受け入れられるようになる」
以上より、選択肢1. が妥当です。
【技術英検3級】第122回 問題I オリジナル解説:まとめ
- まずは文構造を把握しよう
- メイン構造の訳だけで解答できる問題も多い
- 英文を直訳して、合致する選択肢を選ぶ
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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