こんにちは、トイトブルクです!
「技術英検3級」を勉強していて、こんなことはありませんか?
この問題の答え、なんでこうなるの?解説がないから分からない!
そうなんです。「技術英検3級」の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されていますが、解説がないんです。
過去問は『技術英検3級問題集』しか存在しないので購入は必須ですが、解説がないのは悩ましいところです。
管理人が以前「工業英検3級」「工業英検2級」の勉強をしたときも、
解説がないから自分で調べて考えなきゃ・・・・・・
となることが多々ありました。
ところで管理人は、現在以下の資格を持っています。
- 工業英検3級(技術英検2級相当)
- 工業英検2級(技術英検準プロフェッショナル相当)
そこで本ブログでは、工業英検2級に合格した管理人が、技術英検3級の過去問を解説します。
解説を読んでいただければ、
そうか!このように問題を解けばいいんだ!
と感じていただけるでしょう。
技術英検3級の過去問は『技術英検3級問題集』に掲載されています。著作権の関係上、問題文は掲載できません。『技術英検3級問題集』をご用意の上、記事をお読みください。
本記事では、技術英検3級第124回(2020年11月)の問題Iを扱います。
なお、「技術英検3級」と「工業英検4級」はほぼ同内容の試験です。
技術英検3級 配点 問題I
「技術英検3級」における問題Iの配点は70点です。1問10点×7問=70点になります。
問題Iは英文和訳です。
幸い解答は4択の選択式なので、完全な訳ができなくても答えを導くことは可能です。
個別の問題に入る前に、解法の流れを見ておきましょう。
- 文の構造(SVOC)を把握する
- メイン構造を訳す
- 自分で直訳してみる
- 直訳が選択肢にない場合、文意を変えないで意訳しているものを探す
文の各要素は以下の通りとします。ただしdiffer fromなど、前置詞を含む動詞(群動詞)をまとめて他動詞と扱う場合があります。
- S:主語
- V:動詞
- O:目的語
- C:補語
- M:補助的な要素
上の解答手順を参考にしながら、個別の問題に入っていきましょう。
問題(a)~(g)の解説
(a)
文構造の把握
- M1=there
- V=are
- M2=still
- S=many undiscovered species
- M3=in the deep sea
メイン構造の訳
「多くの未発見の種がいる」
本問のカギは”undiscovered”です。
“discover”は「~を発見する」
“discovered”は受動態で「発見される」
“un-“は「~していない」を表す接頭辞
以上より、”undiscovered”は「未発見の」となります。
“undiscovered”自体は知らなくても、受動態と接頭辞の知識があれば意味を導けます。
“undiscovered”を正しく訳せている選択肢2. が正解。
全体の直訳
(a)の英文を直訳したものが正解の選択肢2.になります。
(b)
文構造の把握
- S=This equipment
- V=consists of
- O=three major detachable parts
メイン構造の訳
本問はメイン構造だけで構成されています。
“consist of ~”は「~でできている」
“detach”は「~を切り離す」
“-able”は「~可能な」を表す接尾辞
よって”detachable”は「取り外し可能な」です。
以上より、”consist of”と”detachable”を適切に訳せている選択肢2. が正解になります。
(c)
文構造の把握
- S=Children’s meals
- V=should contain
- O=balanced and sufficient nutrients
メイン構造の訳
主語は「子供の食事」なので選択肢1か3が正解です。
“balanced and sufficient nutrients”の”and”は”balanced”と”sufficient”をつないでいるので、「バランスが取れた十分な栄養素」と訳します。
この訳ができている選択肢1. が正解。
(d)
文構造の把握
- S=The mass of a substance
- V=is
- O=constant
- M=regardless of its state
メイン構造の訳
“mass”は「質量」なので、正解は選択肢4. です。”regardless of ~”は「~にかかわらず」なので、意味は合っています。
(e)
文構造の把握
- S=Infrared radiation
- V=can measure
- C=the extremely high temperature od melting iron
- M=without touching it
メイン構造の訳
“infrared”は「赤外線」ですが、この単語を知らなくても正解できます。
“measure”は「測定できる」なので、選択肢3または4が正解。
文法的に選択肢3と4から正解を導くのは難しい。
普通に温度を測定する場合、温度計を対象に当てる。対象に触れないで温度を測定できる方が例外。
以上より、選択肢4. のほうが内容としては自然です。
(f)
文構造の把握
- S=High pressure air
- V=is fed
- M1=through the gap
- M2=between the sleeve and the shaft
メイン構造の訳
「高圧の空気が供給される」
“high pressure air”は「高圧の空気」
“feed”は「~を供給する」なので、受動態にして「供給される」
以上より、選択肢3. が正解。
なお「気体(gas)」と「空気(air)」は異なります。「水蒸気」は「気体」ですが「空気」ではありません。
(g)
文構造の把握
- M=In schools
- S=computer networks
- V=allow
- O=students
- to do=to access online information
メイン部分の訳
カギになるのは”<物> allow <人> to do”という表現です。
「<物>は<人>が~するのを許可する」
→「<物>により<人>は~できる」
と考えます。
本問では
- <物>=”computer networks”
- <人>=”students”
- to do=”to access online information”
です。
「コンピュータネットワークにより生徒はオンライン情報にアクセスできる」となるので、正解は選択肢2. です。
第124回 問題I オリジナル解説:まとめ
- まずは文構造を把握しよう
- メイン構造の訳だけで解答できる問題も多い
- 英文を直訳して、合致する選択肢を選ぶ
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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