こんにちは、トイトブルクです!
漢字の読みは「推測」できることが多い
漢字の読みを覚えるとき、どうしていますか?一つひとつバラバラに覚えていますか?そうだとしたら、非効率な勉強法をしているかもしれません。
漢字の読み(音読み)の多くには規則性があります。
その説明の前に、漢字の成り立ちの種類について確認しておきましょう。
漢字の成り立ちの種類
象形文字
象形文字とは「目に見えるものの形を象(かたど)った漢字」です。たとえば「山」という漢字は山の形をそのまま文字にしたものです。
ほかには「木」「日」「月」などがあります。基本的な漢字が多く見受けられます。
指事文字
指事文字は「形として表しにくい事柄を点や線で指す漢字」です。たとえば「上」という漢字は次の図のような概念を文字にした漢字です。
ほかには「下」「一」「二」「三」などがあります。種類は多くありません。
会意文字
会意文字は「象形文字や指事文字などを組み合わせて作った漢字」です。たとえば「森」という漢字は「木」がたくさんあることから作られた漢字です。
ほかには「岩」「林」などがあります。
形声文字
形声文字は
- 発音を表す漢字
- 意味を表す漢字
の2種類の漢字を組み合わせた漢字です。
たとえば「晴」という漢字では
- 「太陽」という意味を表す「日」と
- 「セイ」という発音を表す「青」を
組み合わせています。
漢字の80%以上がこの形声文字です。
形声文字の音読みは推測できることが多い
形声文字は「意味」を表す漢字と「読み」を表す漢字を組み合わせたものなので、「読み」を表す漢字が同じだと、できあがった漢字の読みも同じになります。
たとえば「晴」「静」「請」「精」はいずれも「セイ」と読みます。
「情」は「ジョウ」って読むよ?
この理由は「青」には「セイ」の他に「ジョウ」という読みもあるからです。「群青」は「グンジョウ」と読みますね。「情」も形声文字の一種です。
形声文字を利用した推測法は応用範囲が広く、知らない漢字の読みを推測することに使えます。
例を挙げましょう。「妊娠」はどう読みますか?正解は「ニンシン」です。
この読み方を知らないとしましょう。でも「任」を「ニン」と、「振」を「シン」と読める方は多いでしょう。
「妊」と「任」、「娠」と「振」はそれぞれ同じ音読みをしますので、それらを組み合わせて「ニンシン」と読むのではないか、と推測できます。
漢字の読みを推測しよう:まとめ
- 形声文字は「意味」を表す漢字と「読み」を表す漢字の組み合わせ
- 「読み」の部分が同じなら、異なる漢字でも同じ読み方をすることが多い
- 知っている漢字から知らない漢字の読みを推測できる
もちろん上記の法則に当てはまらない漢字は個別に覚えていく必要があります。
でも漢字の読みをまったく答えられないよりは、推測で答えを書いたほうが正解率は上がります。白紙では正解率0%ですから。
また系統立てて覚えられる漢字の読みは、まとめて覚えたほうが効率よく学習できますよね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
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